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真言宗山階派 丹生山「近長谷寺」 official site

 

十一面観音立像Special Menu

彫 木造立像 一躰 平安後期(885年建立)像高6.6メートル

十一面観音立像
 殆ど直立の寄木造りの巨像で、肩からの天衣は裳裾にて二重の円弧を作り、両手の端から出た天衣は垂直に近く、大きな曲線を描いて左右に垂れているため、この像をすらりとした壮麗な姿にしている。衣文は彫り浅く流麗な藤原調で、裾には平安前期式の鋭い衣のしわが作られ、そこに一木造りのような力強さを示している。


<参考>
 当寺院は、真言宗山階派に属し、丹生山近長谷寺と称して、仁和元年(885年)伊勢の国の豪族「飯高宿禰諸氏」が、人皇五八代光孝天皇の勅願所として、内外近親等に勧進して建立されたものである。

 飯高氏は奈良時代、四代の天皇(元正聖武淳仁孝謙)に仕えた妥女「飯高諸高」を送り出した豪族で、諸高は、性甚謙謹・志慕貞潔・典従三位を賜り、宝亀八年(777年)八十歳で奈保山に葬られるまで、多気郡勢和村丹生から産出する「水銀」で富を築き上げた。(続日本記より)

 御本尊十一面観音は、奈良の長谷寺、鎌倉の長谷寺とともに「日本三観音(三体の仏像を一本の樟から造られたものと伝えられている)」のひとつとして広く知られ、全国に二百ヶ寺以上あるといわれる大和長谷型観音に属するもので、なかでも右手に錫杖を添える姿は日本唯一のものである。

御真言
 オン マカ キャロニキャ
  ソワカ

錫杖(上部) 胸飾り 蓮(上部)
 錫杖上部  胸飾り  蓮上部

寺院イメージ

真言宗山階派 丹生山「近長谷寺」

〒519-2176
三重県多気郡多気町長谷202