イメージソング「水土里(みどり)」高らかに! 2003.06.16
〜第7回大師の里「彦左衛門のあじさいまつり」〜 特別リポート編
今をさかのぼること1808年(文化5年1月)に、丹生村地士西村彦左衛門らが水不足で窮乏する農民を救おう立梅用水開設を発起。先人たちの尽力の末、1823年(文化6年3月)に「立梅用水」が完成し、今年で180周年を迎えました。
そこで登場するのがイメージソング「水土里(みどり)」です。
ことの始まりは、昨年8月3日(土)に松阪市内で開かれた「七夕まつり・鈴の音市」で、コロッケ1000個の無料配布しようという「とことんこだわり隊」のイベントでした。この企画を盛り上げようとつくったイメージソング「カントリー」が好評だったことから、お隣り勢和村で活動をつづける地域おこしグループ「ほてい倶楽部」代表の高橋さんから、来年は立梅用水が開設されて180周年を迎えるので、「ぜひうちでもイメージソングを…」と依頼されたのがきっかけでした。
今年5月、イメージソング制作についてに正式に要請受け、フォークキャラバン・オリジナル曲の作詞を手掛けてくれている侑子さんに歌詞を依頼。いただいた歌詞の情景を思い浮かべながら、五線紙に曲のイメージを展開していきました。
曲は比較的容易に完成したものの、予想した展開とは裏腹に歌詞が足りなくなってきました。
そこで歌詞のイメージを整理し・・・
1番は、立梅用水の流れや素掘りのトンネル、ビオトープでの自然との触れ合い。 2番は、村をあげて取り組んでいるアジサイ1万本植栽運動。 3番は、先人「西村彦左衛門」氏の偉業をたたえ。 4番は、村人の願いである「水と土と里」を守り育てる。 |
というストーリーで、足りない歌詞をクロスワードパズルならぬ穴埋め方式で、侑子さんに再依頼するとともに、地元の地域おこしグループ「ほてい倶楽部」などにも広く意見をいただくこととし、めでたくイメージソング「水土里(みどり)」が誕生しました。
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もちろんお披露目は、6月15日開催の「第7回大師の里・彦左衛門のあじさいまつり」です。
前日からの小雨がオープニング前には上がり、午前9時、セレモニーはスタートしました。
立梅用水事務局から作詞、作曲者への感謝状の贈呈に続いて、フォークキャラバンの歌唱指導が始まりました。
事前に事務局から、まつりのオープニングでの発表に「出来るだけ多くの人に歌ってもらいたい」と、ケーブルテレビなど通じて広く村人にく呼びかけ、イメージソングの練習会などを通じて、自分たちの(村の)歌を歌うんだという熱意に変わっていきました。
ステージいっぱいに並んだ子どもたちはもちろんのこと、詰め掛けた参加者や関係者、来賓など全員の大合唱で「第7回大師の里・彦左衛門のあじさいまつり」はスタートしました。
※「第7回大師の里・彦左衛門のあじさいまつり」の模様は、次のリンクからご覧下さい!
一方、メダカ池では恒例の「田んぼのコンサート」が開催され、イメージソングの発表を兼ねて、フォークキャラバンがゲストとして招かれミニコンサートを行いました。
午後1時、メダカ池の会場では次第に人々が集まり始め、フォークキャラバンが歌うおなじみ曲(「あのすばらしい愛をもう一度」「白いブランコ」「戦争を知らない子どもたち」など)が流れると、あちこちで歌声が広がりはじめ、イメージソングの発表に向けての準備はすでに万端です。
いよいよイメージソング発表の時間です。
高橋代表の呼びかけで、会場を盛り上げてくれていた県立相可高校食物調理科の生徒さんをはじめ、コンサートに出演していたメンバーも交えながら、イメージソングを歌います。
会場に詰め掛けた人たちには、予めイメージソングの歌詞を印刷した“うちわ”2000枚が配布されていますので、歌唱指導はスムースです。(もちろん練習は1回きりで即本番)
午前中のセレモニーと同様に、駆けつけていただいた皆さん方による大合唱で「イメージソング「水土里(みどり)」の発表が始まりました。そしてその歌声は「メダカ池」の谷に高らかに響き渡っていきました。