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永遠のチャレンジ完全リメイク新しいアルバムブルースター本格スタート新たなる挑戦いよいよコンサートピック1枚で
蘇ったギター|新しいレパートリー新曲への挑戦ガチンコ練習癒しのアルバム始動思いがけないリクエスト
再びの挑戦|里の彩GSソングに懸ける想い看板プログラム誕生想い届いて新しい出逢いコンサートを終えて
明日のために、明日に向かって明日への応援歌コンサートに懸ける想い愛しのピックアップ
たかがギター弦、されどギター弦アルバムに懸ける想いたかがmidiされどmidi癒しのアルバム制作秘話
我がコーラスの師| 始まりは「赤い鳥」イメージソングで人づくりグレイスランド(Paul Simon)
 
集大成への感謝! 
 メモリアルアルバムも大詰め。徹底したモニターの結果、最後に収録した「プラウドメアリー」がしっくり来ない。にわか仕立てが影響したか、「夢のカリフォルニア」や「雨を見たかい」もバッキングを含めプレイにも心残りがある。年内の予定もあと4時間ほどしか充てることが出来ない土壇場でのことである。

 「プラウドメアリー」は、BJ-Proで録音したものが何故か当たり前すぎる上に、エンディングのバッキングがアクセント不足気味。おまけにセカンドギターが線が細く音色変更は必至。気分を変えるために行ったSG7-ASでの録音は、線がやや細いがリアPUなら何とか使えなくもないが広域がやや暴れすぎ。結局のところBJ-Proに戻してプレイの展開を再考した。エンディングのバッキングを楽譜レベルで変更し、ベースのレベルを戻す。セカンドギターの音色変更もした。プレイでは、ハーモニー弾きは音色を増やして抑え目に、サラリと弾ければお慰みである。

 「夢のカリフォルニア」は、バッキングにやせ気味の感があり、楽器や音色音量レベルを再調整した。プレイの展開も原曲に近いイメージで再考した。あとはプレイ次第である。
 「雨を見たかい」は、本来ならチョーキングを多用してアクセント弾きを実現できたなら言うことは無いが、BJ-ProはSG7-ASとは違いテンションが高くコントロールがままならない曲者である。勿論、こちらもバッキングの見直しが必要であり、ベースのアクセントとピアノのユニゾンも明確に前に出した。プレイは、チョーキング次第。展開を楽にしつつきっちりチョーキングが掛けられれば言うことは無い。

 残された猶予はあとわずか、何処までイメージに迫れるかがカギ。悲壮感漂う中で再録はスタートした。
 マスタリング時間も含め残された時間はあと4時間ほど。何度も挫折感にさいなまれながらも、総テイク数は100を超える。
 人生の岐路に立つ今日の日。「もしかしたら二度とギターを手にプレイ出来ないかもしれない」
 そう思うと簡単にあきらめるわけにはいかないのである。
 悪戦苦闘の末にアルバムは無事完成した。2014年の集大成として、自らの集大成として、苦しい時も「想い」が自らを支え続けてくれた。支援してくれる仲間やファンの方への御礼は勿論のこと、自らに「お疲れ様」と言ってあげたい心境である。


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永遠のチャレンジ! 
 念願であったリメイクアルバムは完成した。しかし、曲目はメドレーを1曲と数えれば未だ12曲。CDも時間にして30分足らず、車で聴くのにはいささかもの足りない。出来ればもう少し曲数を充実させたい。次なる想いである。

 これまで手に入れた貴重なベンチャーズmidiの中で残っているのは、早弾の難関曲ばかり。しかも次第に難易度は上がり壁として大きく立ちはだかる。他方、自らを応援してくれるファンの方から見れば「馴染みのある曲を聴きたい…」という強い想いもある。
 そこでこれまで同様に、ベンチャーズが手掛けた日本に馴染みのある曲から選曲することから考えてみた。

 手始めは「北国の青い空」。この曲は言うまでもなく、奥村チヨが歌って大ヒットした曲である。自身としては当時のオリジナルに近いバッキングが再現出来たらと、度重なる追い込みの末にオリジナルに近いイメージのmidiが完成。幸いにもYoutubeで奏法のいいお手本も見つかり、約2週間で録音に漕ぎ着けられた。
 次にトライするのが「旅人よ」である。この曲は加山雄三のヒット曲でお馴染み。GSソングとしてGSリバイバルで歌ってきたことや、かの寺内タケシも手掛けていることからmidi作成へのイメージはある。どうせならと既存のバッキングは破棄し、一から作ることを決めた。ただギターの音色が原音とはかけ離れたもので、今一つ納得はいかない。試行錯誤の末に、midiギターに生音を重ねることで、よりイメージに近いmidiに仕上がった。リードギターは、メリハリをつけるため、ロー、ハイポジの組合せに少々時間はかかったものの思いの外スムーズに弾くことが出来た。
 次なる候補曲は「夕陽は赤く」である。「旅人よ」と同じ加山雄三のヒット曲で、ベンチャーズがカバーしたこの曲は言うまでもなくのスローバラードの秀逸曲。もし、自作のmidiで「この雰囲気が再現出来たなら最高だが…」と以前から思っていたのである。試行錯誤はあったもののmidiは比較的順調に完成したが、参考となYoutubeでの奏法からはなかなか読み取れず、一時は挫折の憂き目に。ギター手に「ああでもない、こうでもない」と試奏しつつ、遂にハーモニー弾きの答えが見つかった。あとは練習あるのみだが、大胆にも2日足らずで録音を終えてしまった。
 ここまで順調に見えていたアルバム作りも、いよいよ手詰まりとなってきた。いよいよ「朝日のあたる家」「10番街の殺人」辺りをこなしていかないと駄目なようである。しかし如何せん早弾きテクニックにはついていけず、取り残される自分がいるのである。

 しばらくして、過去にダウンロードしたmidiを見返していたところ、大好きな「Mamas & Papas」の「夢のカリフォルニア」を見つけることと相成った。勿論、ベンチャーズも取り上げた名曲である。自らのイメージに近づけるために楽器の差し替えはあったもののmidiは原曲に忠実に作られているせいか、満足いくバッキングに仕上がった。肝心のギターは容易に弾けるだろうとタカをくくっていたが、4フレットを使った早弾きには、どうしてもついていけず(汗)やむ無くカポ使いながらの奏法で何とか録音に漕ぎ着けた。
 これで16曲となり早速、あとはMTRでのマスタリング作業を行いCD化の準備は整ったのである。
 ついでと言ってはなんであるが…。
 前曲と同様に、偶然にもダウンロードしたmidiの中に、Creedence Clearwater Revival(略称CCR)の「雨を見たかい」を発見。ノリの勢いでmidiを修正し試奏してみた。これが思いの外グッドな仕上がりイメージで即録音体制に。しかし甘くはない。2時間をかけて試行錯誤の末に録音に成功することと相成った。更にと言えば同じCCRの「プラウドメアリー」、構成と展開を工夫すればモノに出来そうな予感がある。しかし、クリスマスまでに仕上げることはかなり困難であるが、可能な限りチャレンジしたいと思っているが…。とにもかくにも旅重なる積み重ねの結果として17曲(約50分)が揃うこととなり「神は我を見捨てなかった」と感謝する次第である。

 今年のクリスマスをひとつの目標として、様々な曲にチャレンジしてきた。更に上積みを考えるならば「朝日のあたる家」「10番街の殺人」辺りをこなしていかない。しかし、残念ながら弾きこなす目処はたっていない。何れ越えなければならない壁であり、その向こうに「キャラバン」が待っている。


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完全リメイク!
 前述のコラムで新しいアルバムについて触れたが、全ての曲をリメイクした「アルバム」がいよいよ現実のものとなった。

 田んぼのコンサートで、今秋、初披露した「ブルースター」と昨秋、初披露した「さすらいのギター」。これに加えて「雨の想い出」「霧のカレリア」をSG7-ASでリメイクという想いは次第に募り、かねてからの腰の痛みにも関わらず、悪戦苦闘しながらもなんとか収録に漕ぎ着けることができた。これで4/12の完成、次に想うのは、Venturesナンバーの完全リメイクである。
 前作と言えば、リードギターの音質は良好なれどもバッキングの音がやや小さいという懸念を長く持ち続けてきた。ポータブルレコーダーの録音レベルが比較的大きいため、リミッターが働きバッキングが小さくなってしまったのであろう。とはいえ、前作を超えるというプレイはなかなかハードルは高い。「苦しいときこそ先送りはするな」という座右の銘を実現させるためにも重い腰を上げることになったのである。
 「ブルースター」から「霧のカレリア」までの4曲をSG7-AS(Front Pickup Only)で哀愁ある表現したのに対し、「Veuturesメドレー」から「君といつまでも」の8曲はBlueJeans Professionalでハードな中にもクリーンなトーンを重視したPlayで表現する。また、VirtualバンドのバッキングMIDIは、ベースやドラムなどすべての楽器の音色やレベルをいちから見直し、ノイズレベルを最小限に抑えつつ、リミッターが働かないように、1曲づつ試し録りさせながら録音レベルを決めていく長い道のりである。勿論、録音はお馴染みポータブルレコーダーのDR-100MkUにワンポイントステレオマイクECM-999。パワードミキサーやスピーカーを含めたの音質重視故のマイクによる一発録りである。

 想いと現実には相当なかい離がある。腰の痛みをかばうあまり、遂には左腕を痛めてしまうことになるのである。最初は軽い肉離れと思っていたが、Playを続けるなかでこれが思わぬ障害となっていくのである。「Venturesメドレー」「パイプライン」「アパッチ」は、ほぼ10〜15テイク以内で収録は進み、前半の山となる「ダイアモンドヘッド」も20テイク以上かかったがなんとか了とした。
 残り4曲は、比較的Playしやすい「二人の銀座」「君といつまでも」を先に攻略することにして、「悲しき街角」「クルエルシー」へと進めていく段取り。予想通り先の2曲はほぼ10〜15テイクで終了したが、「悲しき街角」でつまづくことになるのである。諸悪の根源は腰の痛み、同じ姿勢が長く続けられないため、集中力が維持できず何でもないフレーズで繰り返しNoGoodである。結局は2日間2時間を4回に分けてトライし、いよいよ本丸へと進むことが出来たのである。
 最大の難関は、苦手だとは思わないもののどことなく避けてきた「クルエルシー」である。2回のトレモロ&単音弾きフレーズと2フレット飛ばしの繰り返しというかなり窮屈なPlayに、半ば恐怖心を抱いていたのであろう。
 戦々恐々の中録音はスタートしたのであるが…。弾き始めた瞬間唖然となった。「指が動かない」のである。左手肘から手首までの痛みのせいで指先が思うように動かない。何度弾いてもイメージ通りには動かず、負のループに陥ってしまう。悩んだ末に1曲だけ前作を使うことも考えた。しかし、前作で気に入らないフレーズもあり何とか実現したい。そこで、肘から指先までの温浴を思いつき、温めて入念にリハビリすることで緩和しつつPlayに臨んでいった。腰と腕の2重苦?ではあるが、リハビリのお蔭で結果として25テイクほどで収録を終えることが出来た。(勿論、負の連鎖を含めれば50テイク以上は数えたであろうが)弾き終えた時の感激は言葉では言い表せない感動の瞬間で、思わず涙・涙である。
 収録したファイルをSoundEndineで調整しCD-Rに落とす。後はモニターを重ねて曲間の音量レベルを調整する。万一、NoTakeがあれば再録音となるが…。アマチュア故に完璧な演奏は無理かもしれないが、いまの置かれた自分が最大限発揮できる力で作り上げることが出来たとすれば本望である。贔屓目に見ても前作は超えていることは確信できた。現在、相方をはじめ数人にモニターを依頼しているところである。

 私の友人で声楽家の彼女曰く「リメイクといってやり直す必要はない、今の想いをかたちに出来たら素晴らしいことではないか」と。約20日余の悪戦苦闘の日々も終わり、次なる目標も立てなければと思っている今日この頃である。
 「先送りでは何も生まれない」
 例えその過程が辛く苦しくとも、一歩づつ前進して、はじめて味わう大きな感動。
 自身の座右の銘として、常に心掛けたいと願いつつ…。


 
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新しいアルバム!
 田んぼのコンサートで、今秋、初披露した「ブルースター」と昨秋、初披露した「さすらいのギター」。何れも未録音の曲である。何れそのうちにと、先伸ばししてきたが、いよいよその時である。

 ギターはコンサートでこれらの曲のために使ったSG7-AS。録音はポータブルレコーダーのDR-100MkUにワンポイントステレオマイクECM-999。パワードミキサーやスピーカーを含めたの音質重視故のマイクによる一発録りである。
 久しぶりの録音故にレコーダーのセッティングがなかなか決まらない。やっとの思いでスタートしつつ「ブルースター」には早や50テイクを越えた。スローバラード故にごまかしが効かず幾つかのポイントで詰まってしまう。録音なしではさらりと弾けるものをである。他方、「さすらいのギター」はテンポが早く上手く乗れれば行けそうな予感。それでも16テイクかかる事と相成った。

 少々、横道に反れるが、8月下旬に不注意から痛めた腰の治療が、かなり良くなったものの完治しない中で、「先伸ばしせず何とかしなさい」と言うもうひとりの自分に背中を押しされて、重い腰を上げたのである。

 肝心のアルバムであるが、今回の2曲を含めようやく12曲が出揃う事となった。願わくは、「雨の想い出」「霧のカレリア」の2曲をSG7-ASでリメイクしたいが…。とは言え初期の目標は達成出来たので、あとはジャケット撮影と編集・加工である。
 再び来るであろう新曲への挑戦まで、癒しのひとときに浸りたい。

 「先送りでは何も生まれない」
 例えその過程が辛く苦しくとも、一歩づつ前進して、はじめて味わう大きな感動。
 自身の座右の銘として、常に心掛けたいと願っている。


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ブルースター! 
 満天の星空に、ひときわ輝く蒼い星。その星たちの煌めきをエレキギターの音色に乗せて贈る、名曲「ブルースター」。

 ベンチャーズの演奏で馴染みのあるこの曲も、寺内タケシの手にかかればスローバラードの哀愁ある曲に早変わりする。
 初めてこの曲を聴いたとき、星たちの煌めく様をギターで、しかもひとつのフレーズを幾つかの演奏パターンで表現するという彼の想いに魅了された。そしていつしか自身も弾く事が出来たらと夢に見たものである。

 時は巡り、今秋の田んぼのコンサートで披露する事になるのであるから驚きである。とかく難しい課題を先送りにしがちな昨今であるが、縁合って結成したハイパーキャラバン(しかも自身がリードギターを弾かなければならなくなった)の結成が背中を押してくれたのであろう。自身で言うのも何であるが、決して上手いわけではなく世の中には優れたバンドは山ほどある。
 しかし、やるからにはプロデュースも含め自身の懸ける想いをエレキの音色に乗せてお届けしたいのが本音。想いを巡らせ夢を膨らませ試行錯誤しながら、いま、ひとつの形となりつつある。

 今夜も空を見上げれば満天の星。「星に願いを」ならぬ「ギターに想いを託して」本番を迎えたいと願いつつ。


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本格スタート! 
 先のコラムで書いたハイパーキャラバンの新しいレパートリー曲「ブルースター」はメンバーに好印象で迎えられ、実現に一歩近づくこととなった。
 1日で仕上げたmidiも改良を重ねかなりイメージに近くなりつつあり、肝心のリードギターのフレーズもmidiとのアンサンブルとともに違和感なく弾けるようになってきた。スローバラード故の恩恵である。

 話しは少し逸れるが、前々からハイパーキャラバンのユニフォームにと、アロハシャツを探していたが、遂に手頃なモノをゲットすることが出来た。自身、あじさいまつり「田んぼのコンサート」にお気に入りのアロハで出演。
 自分で言うのもなんであるが見映えもいいので、メンバーにもとノリで想いを膨らませていった。
 それは、お千代坊稲荷(岐阜)近くのお気に入りのお店。知る人ぞ知る信じられない程の格安商品がそこかしこに並ぶ商店街の一角にある。商売繁盛のお稲荷さんであるが、お詣りが目的か買い物が目的かと聞かれれば、思わず買い物と言ってしまいそうである。ゲットしたアロハをメンバーに手渡したところ意外にも好印象。今から9月のステージがとても楽しみである。

 本論に戻って…。
 夏の夜空に輝く蒼い星たちを思い馳せて、その瞬き煌めく様をエレキギターで感じてもえたらと選んだ曲「ブルースター」。本番まであと1ヶ月半、新曲へのトライは順調スタートを切った。本番前リハーサルを含め2回の練習会で仕上げを行う予定である。
 夏の風物詩ともいわれるエレキサウンド。
 「ブルースター」で、星の瞬き煌めく様が人の心に伝わることを念じて・・・


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新たなる挑戦!
 またまたコンサートの季節が訪れようとしている。
 9月に予定されている、めだかまつり「田んぼのコンサート」である。

 あじさいまつりでは電気系統の不具合で満足いかなかったハイパーキャラバン。GSリバイバルへの集中から一時は出演辞退も考えたが、やはりエレキは夏の花。プログラム構成を見直して新曲にも挑戦しようというのが今回のもくろみである。無論メンバーには伝えていないが、スローバラード故に1ヶ月半もあれば十分であろう。というか、ポイントは我輩のリードギター次第である。

 挑戦する新曲はお馴染み「ブルースター」。今回はベンチャーズ版ではなく寺内タケシ&ブルージーンズ版でのトライである。過去にチラリとさわりを弾いたこともあったが、いまに至っては素人同然である。例によって、バッキング用のmidi制作が第一関門。スローバラード故にキレイな音色を聴いてもらいたいという想いもあり、いまだ構想段階を脱していない。
 唯一の心配はmidiもさることながら、リードギター。果たして本番までに仕上げてメンバーと合わせることは出来るのかであるが、自らに与えられた試練として前向きに取り組むのみである。

 先ずは明日の練習日迄にmidiを仕上げること。ダブルリードやストリングスなどのおかずを盛り込んで、自らへの負担を少なくしようなどと悪戦苦闘は続く。
 今日は長い1日になりそうである。


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いよいよコンサート! 
 いよいよコンサートが3日後に迫った。今回の狙いはスペシャルステージの拡充である。

 毎回ではあるが、孔ちゃんの魅力を十分に引き出そうと、今回も新曲を持ち込んだ。全13曲のうちオリジナル曲を挟んで6曲づつの構成。前半はフォーククルセダーズやかぐや姫などの懐かしのフォークソング。後半はピーターポール&マリー、コンサート活動で一世を風靡した赤い鳥の絶妙なハーモニーを。

 昨秋のステージ以来、孔ちゃんの声に魅了されて多くのファンが出来た。今回はさらにかくし球を周到に準備して望むステージである。県外からのコンサートオファーも届くなかで、歌うことの素晴らしさ、ハーモニーの素晴らしさをお伝えできればと願ってやまない。昨日、梅雨入り宣言がされたところであるが、楽しいコンサートのためどうぞ「雨よ降らないで」と願いつつ。


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ピック1枚で(BJ-Proの逆襲!)
 突然であるが、先日のコラムで「蘇ったギター!」と題してSG-7Asを取り上げたところ、これまでメインを張っていたBJ-Proが「このまま引き下がるわけにはいかない」と直訴してきた。勿論ギターがモノを申すのでもなく、音色が物悲しく感じた次第である。そこで更なる音質アップのために一役買うところからこのコラムは始まる。

 ご承知の通りBJ-Proは、どちらかと言えば繊細な音色でベンチャーズサウンドの腰の太い荒々しい音色とは一線を画している。自分の調教方法として、テンションの高い「寺内タケシ弦」に寺内タケシMIDUM-PICKは腰は太くなるものの広域の伸びにいささか不満が残る。また、(自身の力量から考えて)速弾きにはいささかしんどい。他方、常用しているTHIN-PICKは腰が柔らかすぎるくらいなため、広域の伸びはあるものの腰の太からは今一つ。但し、速弾きには抜群の応答性があるので手放せない。音に例えて言うならMIDUMが「ピキピキ」だとすればTHINは「ペケペケ」といった表現が当たるであろうか(汗)

 そこで中間を位置するPICKがあれば解決しないかと楽器店をハシゴしてみるものの、中間に位置する感覚のPICKはなかなか見当たらない。単にMIDUMと言ってもメーカーによってかなりバラつきがあるので、手元にある2枚のPICKを携えて、曲げさわりの感触を1枚1枚確かめていく地道な作業である(汗)。しかしそうたやすくは見つからない。300枚ほどチェックしつつ、いよいよこれは・・・と、半ばあきらめかけたところに、1枚のPICKが目に止まった。
 FERNANDESのNYLON-PICKである。厚みからいけばMIDUMに分類されているものの腰は腕力性があり、「プラスチックのPICKと金属弦のケンカ腰(結果として長い弾き語りの末には金属弦にすり減らされた無残なPICKが量産される)の組み合わせよりは、多少なりともソフトになるかもしれないが…」。(自身の力量からみて)速弾きにも適しているにも感じる。あとはどのような音色が奏でられるかがカギ。とりあえず2枚を購入しテスト弾きに臨むこととなった。

 NYLON-PICK(MIDUM)は腰の細かったBJ-Proのイメージが一変し、重量感のあるバランスの良い音色に。他方、高域のサスティーンも変わりなく、1弦でのハイポジション演奏時の金属をこするような音は少なくとも解消された。あまけに速弾きにも問題ないように思う。
 思わずBJ-Proが呟いた。「俺の勝ちだ!」と・・・。
 十数分のテスト弾きではあったが、音色的にもNYLON-PICK(MIDUM)での演奏は心地よく、BJ-Pro以外のギターでも同様の効果はあるかもしれない。そういう期待を胸に今夜からの練習に挑むつもりである。

 幸いにも明日は、「田んぼのコンサート」の本番に向けてのHyperCaravanの合同での最終練習日。
 メンバーの意見も取り入れつつ、演奏にさらに磨きをかけて本番に臨みたいものである。
 「たかがPICK、されどPICK、侮るなかれ!」


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蘇ったギター! 
 あじさいまつり「田んぼのコンサート」まで3週間余り。HyperCaravanのメンバーも、本番に向けて各自個別練習に励んでいるところである。
 突然であるが一昨日の練習の際、1弦がプッツリと切れた。HyperCaravanのメインギターと言えばBJ-Proであるが、寺内弦のテンションが多少きつめのため、1弦にかかる負担が大きいのかどうかは分からないが、初めてのこととはいえ突然のことに戸惑いを隠せない(汗)

 これまで、Venturesナンバーではやや線が細く感じられるせいか泥臭さや迫力感という点からはやや劣る感は否めないが、「雨の想い出」や「さすらいのギター」などのレパートリーになると俄然本領発揮するにくいギターである。
 過去にベンチャーズナンバーだけをSG-7ASで弾いたこともあったが、昔コンサート会場でよく耳にしたいわゆる(ブーンという)ハムノイズに嫌気を差して、お蔵入りさせた経緯がある。しかし、せっかく手にしたプレミアムギター、このまま腐らせるには忍びない。ダメもとでイコライザーの調整も含めてもう一度、日の目を見させようと蔵出しを決意した次第。
 エフェクターのエアー感はそのままに、ノイズの飽和一歩手前にピークを合わせてミキサーアンプへの出力調整の末、なんとか「じゃじゃ馬」を抑え込むことができた。しかし、ハムノイズはかなり改善したが気にならないわけではない。演奏が始まれば問題なくなる故に、聴感上はこんなものかと思えるレベルにまで追い込めれば良しとしなければならない(笑)
 SG-7ASのピックアップはダブルハムバッカーで、高域・低域を問わずサスティーンの延びは素晴らしいものがあり、優等生のBJ-Proの思わず聞き惚れてしまうような音色とは好対称である。ところが当のBJ-Proも最近になってゲージの太さと高域の音色がいささか気になりだし、思うようにフレーズが刻めない自分がいた。そこにSG-7ASが再登場したことで新しい発見をすることになるのである。

 ギターを持ちかえて一通りレパートリーをこなしてみた。するとゲージが(寺内弦に比べ)細いにもかかわらず(特に1〜2弦が)しっかり鳴るだけでなく押さえやすいというか、これまで手こずっていたフレーズが嘘のように弾けていくのである。思わず目から鱗である(笑)
 お蔭で約2時間、個人練習はあっという間であったのは言うまでもない。
 たまたま今日の(耳)体調が良かったせいかもしれないし、明日はどう感じるかわからない。しかし、新たな選択肢が再登場したことで練習に弾みがつけばいいと思っている。
 「田んぼのコンサート」まで残るところ3週間余り。さらに演奏に磨きをかけることが出来ればと願って止まない。


 
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新しいレパートリー!
 あじさいまつり[田んぼのコンサート]が再来月に迫るなか、ハイパーキャラバンでは「さすらいのギター」を。GS リバイバルでは新しいレパートリーがそれぞれ決まり、それぞれその練習に余念がない。
 他方、フォークキャラバンと言えば、昨秋に新曲「いかつり唄」を新しいレパートリーとして加えたとことであるが、フルメンバーでのレパートリーは、Peter Paul &Maryを除けばわずかに3曲のみ。ハーモニー重視のコンセプト故に、新しい曲を追加したいところである。

 とかく、コンサート依頼の際には総じて日本の曲が求められる。勿論、Peter Paul &Maryが悪いと言うのではないが、馴染みが薄いという観点からであろう。フォークキャラバンのコンセプトが懐かしのフォークソングであるだけに、引き出しは多いに越したことはない。でも我々にもハーモニーの美しさを伝えたいというこだわりがある。
 そこで、 ここは自身の原点である赤い鳥の レパートリーの中から選曲することとし、馴染みの曲であることやスケールとセンスから「忘れていた朝」を選ぶこととした。幸いにも彼らの当時のオリジナル楽譜が残っており、癒しのアルバム制作時にMidiを作成していたこともラッキーである。また、コーラスにさらに磨きをかけるべくMidiによるコーラスパートを追加し、厚みのあるアレンジにも仕上げたのは言うまでもない。後は歌姫「Kuuちゃん」のソロに委ねられるところである。
 いつものことながら、彼女の魅力を存分に発揮させることを基本にアレンジを行ってきた。今回も、きっとはまり歌となるであろう。

 余談であるが、ベースとなるフォークキャラバンのレパートリーもおおよそ決定した。新たに、はしだのりひこ&シューベルツの「風」を追加。オリジナルを挟んで前半を懐かしのフォークソング、後半をPeter Paul &Maryと赤い鳥のナンバーを配したコーラスの妙を、お楽しみいただこうという趣向である。
 歌声は人々を幸せにするという。我々の想いが多くの人の心に届けられるよう願ってやまない。


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新曲への挑戦!
 ハイパーキャラバンのレパートリーが固定してから幾久しいが、思い立って2年ぶりに新曲にチャレンジすることとなった。その曲とは、昭和46年に小山ルミがカバーしてヒットした「さすらいのギター」である。
 原曲は、1960年代初頭にフィンランドで結成されたギター・インスト・グループ「ザ・サウンズ」の曲で、スプートニクスの「霧のカレリア」同様に、何故か懐かしい日本的なメロディーに聞こえるのは私だけであろうか。勿論、エレキの神様寺内タケシもレパートリーに入れており、なかでも寺内流総師範代の五十棲淑朗氏が、楽譜では表せない哀愁と魅力的な音色を奏でている映像(YouTube)を見て、いつしか自身も…と、想いこがれてきた名曲のひとつである。
 実はこの曲、かなり前にトライしたことがあった。しかし、思いのほか難関で、ハイパーキャラバンのコンサート本番に向けての練習などに時間を割かれ、じっくりと練習する間もなくいつしか記憶の彼方に追いやられてしまった。何はともあれ、再びまな板の上に乗ることになったわけであり、今回こそ実現させたいという想いは強い。

 さて、前置きはこのくらいにして・・・。今回は幸運にも、前述のような事情でバッキングmidiは既に製作済であり、チャレンジへの環境は整っている。あとは、如何に再現させるかが課題であり、Youtubeでの五十棲氏の演奏をお手本に、基本パターンやテクニックなどを読み(聴き)録る作業が始まった。
 肝心のyoutubeであるが、流れる映像から指の動きを追いつつ繰り返しウォッチするも、さすがに微細タッチまでは分からない。フレットポジションはともかくも、重ね重ね聴くなかで、耳コピで概ねのメロディラインは浮かび上がってきた。一部分3度のハーモニー弾きやチョーキングの類など随所にテクニックがちりばめられているが、とりあえずは間引きしながらも、試奏が出来るように練習あるのみ。あとは少しずつおかずを入れつつ、曲の確信に迫っていくことが出来れば本望である。
 それはそれとして、難関は最後のソロでの締めである。エンディングを中断する形で始まるそれは、まさにカッコイイフレーズであるが、耳コピでは簡単に音が拾えない。そこで譜面を確認するも、youtubeと譜面とではいささかイメージが違う。反復聴取を重ねた末、それなりのフレーズに行きついた。紆余曲折ながらもフレームは概ね決まり、あとは繰り返し練習を重ねるのみ。

 これまでに、先送りが良かった例はない。何はともあれ、6月のステージに向けてひたすら練習を繰り返すだけ。
 自分のために!期待してくれている仲間のためにも!


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ガチンコ初練習!
Photo:イメージ画像 正月のほとぼりも覚めた25日、思い立ってハイパーキャラバンとGSリバイバルの初練習を行うこととなった。ンバーそれぞれに昨年末からこれといった練習はしておらず自身に至っては11月末からのご無沙汰である。

 スタートはハイパーキャラバンのベンチャーズレパートリー皮切りに、弾いていないのが嘘のような仕上がりに、これまでの貯金がモノを言っているとタカをくくっていたが、後半になって、少々ボロが出始めて冷や汗もの。やはり…(汗)
 休憩の後はGSリバイバルの懐かしのグループサウンズナンバーのおさらいである。昨年、豪華版12曲のレパートリーも決まり、テンションは高い。自身が言うのも何であるが、11月にリリースした癒しのアルバム「GSソング」のための歌い込みが貯金となって、ボーカルは絶好調である。それでもメンバーそれぞれに無難にこなしての練習も、演奏の深みとともにオリジナルの雰囲気がよく感じられる仕上がりである。よくここまで追い込んできたものだと感心しきりである。
Photo:YAMAHA s115V Photo:YAMAHA s115V Photo:YAMAHA BR15

 ここでメンバーの一人からリクエストが出た。通常スタジオでの練習には、38センチウーハと5センチホーン型ツイータを搭載したYAMAHA SRスピーカ「s115v」一発での練習としていたが、今回ははさらに38センチウーハと2.5センチホーン型ツイータを搭載した軽量タイプのSRスピーカー「BR15」の2本立て。ところがスタジオには38センチウーハと5センチホーン型ツイータを搭載したYAMAHA SRスピーカ「s115v」がさらにワンセット置いてあることから、「三発一度に鳴らしたらどうなるやろ?」と言うのである。恐ろしや…。

 気を取り直してのセッティング、聴くからに半端な音ではないが、それでいてミキサーのパワーレベルは僅かに-25dbあたり。メンバーの一人曰く「単に音がデカイだけではない」「ごまかしが利かない」「ヤバい」である。その反面、クセになりそうな、そんな環境である。一通り練習は終えていたので、体感の意味で数曲を演奏して練習を終えた。ところが、よせばいいのに今度はベンチャーズをという泥沼にはまっていくのである。ところがミキサーのセッティングがはまり、38センチウーハ三発の威力は半端ないものの、単に低域が倍加すると言った単純なものではなく、迫力は言うに及ばず音像の定位や各レンジ毎の音質(簡単に言えば必要な音色だけが聴こえてくるような)など最高の音楽環境となったのである。
 その後の練習はと言えば…、文字通りガチンコの真剣勝負。初練習の余韻などどこ吹く風で、すぐにでもステージに立てる勢いである。6月の本番までまだ5ヶ月もあるというのに…(汗)

 こうしてのんびりムードの初練習が思いもよらないガチンコ練習となったが、何よりメンバー各自の音楽を愛する気持ち、そして飽くなき探究心がここまで駆り立てたのであろう。普段はお互い離れた地にいながら、各自のペースで高めていき、月1回の合同練習に望むのである。今年はさらに数段高いレベルの演奏が期待出来そうである。

 常に本番を視野に入れて!


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癒しのアルバム始動!
Photo:midi作成用ソフト「Score Maker8Pro」 新しい2014年も穏やかに明けて、そろそろ新しい癒しのアルバム制作に着手することとなった。
 手始めには何と言っても欠かせないmidiの制作があり、バーチャルバンドとして自身の足りない部分を補なってくれるなくてはならない強い見方なのである。また、これまで幾度となく書いてきたが、求める曲が古い曲であることや余程のメジャー曲でない限り既製のmidiにはお目にかからないため、残された手段は唯一自作である。

 前置きが長くなったが、自身が愛用するスコアメーカーが先頃バージョンアップした。スコアメーカーPro8である。このソフト、バンドピースなどの印刷楽譜をスキャナーで読み取り、デジタル楽譜として認識してくれる代物。しかしこれまで認識エンジンの未熟さからか、誤った結果になることが多く、他のシーケンスソフトで大幅な修正を余儀なくされてきた。ところが今回のバージョンアップで認識率が格段に上がり、例えばギターのスリーフィンガーなどのニュアンスもそれなりに再現してくれるようになった。完璧と言うには程遠いかもしれないが、かなり使い物になるレベルになってきたのは喜ばしいことである。
 2014年のスタートに、このソフトを使ってピーター・ポール&マリーのバンドピースの中から3曲程をデジタル化してみた。ボーカル3声、ギター2本、ベース1本の6トラック。スキャナーはエプソンの複合機(このレベルで十分)でグレースケール400DPIで読み込んでいく。この時、バンドピースは、オーケストラなどの楽譜と違って、本という形で編集されているため、原稿台に平面的に乗せるのが一苦労。ましてやスキャナーで読み取る間中である。試行錯誤の末に編み出した解消法は、一度モノクロで印刷したものを原稿にして読み込むこと。これで、かなり認識率が上がることが分かった。次の作業は認識である。延べ9ページを続けて読み込んだあとはデフォルトの設定で認識ボタンを押せばデジタル楽譜に変換される。次にパート別にスチールギターやコントラバスなど音源を選び、各パート別の音量バランスをとって、一度、自動演奏させてみるのである。もし不具合があれば、その都度停止して修正。一通り聴いて問題なければファイルに保存したあと、midiファイル(SMF0)にエクスポートしてひとまず完成となる。
 ところが、トライしたバンドピースはボーカルとベースは同じキーなのだが、ギターの2トラックがそれぞれキーが違う厄介な楽譜である。そこで、先に同じキーのボーカルとベースのみを再生してエラーをチェック。続けてギターを1本づつ再生してエラーをチェックし、ギターの2トラックをボーカルのキーに移調させるのである。幸いこのソフトにはトラック別に移調する機能が附属しているために、容易に移調作業は行える。
 また、シンセサイザーで演奏させるためには、midiにエクスポートして、midiを直接編集することが出来る別なシーケンスソフト(SOL2)で改めて再生しながら、改めて微調整を行っていくのであるが、優れたソフトウェアと言えども完璧ではない。エクスポートの結果によっては、パートのズレやリズムパターンの修正、ベースパターンの書き換えなど完璧を求めたらキリがない。しかも、これが結構面倒くさい地道な作業であり、正直途中で頓挫した曲も少なくない。ゴールへの道のりは険しいのである。 しかし、そんな弱音を吐いてばかりはいられない。幸いにも既成のmidiを含め、現在までのところ12曲が一先ず完成し、あとはシンセサイザーでどれだけ自然な音色に色付け出来るかの段階にある。
 勿論、歌い込みが最大の鍵となるには違いないが、今はコンテンツ仕込みの時、そのためにも1曲でも2曲でも上積みしておきたいのである。

 余談であるが、ひょんなことがきっかけでビジネス用A3インクジェットプリンタが我が家のPCシステムのラインナップに加わることになった。A3見開きの楽譜を苦労しながらA4でプリント・スキャンしていたことが嘘のようである。これでmidi作成にも拍車がかかるものと期待は大きい。
 2014年は始まったばかり。ゴールは果てしなく遠いかも知れないが、成就の暁に向けて、着実に準備は積み重ねたい。

想いと夢に向かって!


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思いがけないリクエスト!
 前回のコラムにも書いたが、昨年スタートした「癒しのアルバム」も6枚を数えるまでになった。なかでも中核をなすフォークソングは4枚で、思い描くテーマに沿って作成してきたところである。
 年末も押し詰まった頃、「FolkSongをまとめたアルバムは作らないの?」との声が耳に届いた。俗にいうベスト盤へのリクエストである。確かに、第1集のベンチャーズ編、第6集のGSソング編は別ジャンルとくれば、「フォークソング編は?」となるのは大方予想はつく。概ね12曲を目途に制作してきたこともあり、1枚のCDで多くの曲を聞きたいという気持ちも分からないでもない。名刺代わりにと考えれば自然な成り行きなのかもしれない。実際には、音源は既に存在するわけであるから、ひとまとめにすればいいのであろうが、1枚80分(概ね22曲)という枠の中に収めるのは至難の業。様々な想いを曲にしたためて制作してきただけに 「あちらを選べばこちらが漏れる」「80分のハードルに最後の1曲が決まらない」など、そう簡単にはいかない事情がある。とはいえ、リクエストによりこういう機会を与えてもらえたのであって、感謝を以てリクエストに答えなければいけないことを忘れてはならない。

 悩みぬいた末に出した結論は、「コンサートで歌う」というストーリー。究極の22曲のセレクトは、文字通り二転三転しながらの作業とはなったが、期せずして長年コンサートで歌い続けてきた曲が候補として残っていった。アルバムタイトルはズバリ!「in Concert」。これからのコンサート活動への軸が出来たことで、プログラム編成など新しい楽しみ方が広がる予感がする。

 元旦に下した決断が、2014年の展開に大きく寄与することを信じて・・・。
 そして、常に感謝を忘れずに!

1.白いブランコ
2.悲しくてやりきれない
3.イムジン河
4.22歳の別れ
5.加茂の流れに
6.神田川
7.妹
8.旅の宿
9.結婚しようよ
10.街
11.遠い世界に
12.風
13.この広い野原いっぱい
14.Puff, the magic dragon
15.故郷へ帰りたい
16.故郷へ
17.明日に向かって
18.いかつり唄
19.翼を下さい
20.竹田の子守歌
21.あの素晴らしい愛をもう一度
22.戦争を知らない子供たち


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再びの挑戦!
Photo:Beatles これまで、想いを形にしようと挑戦を続けてきた「癒しのアルバム」。フォークソングを中心にGSソングなどを含め、1枚のシングルと6枚のアルバムを誕生させることが出来た。振り返ればこの一年、脇目もふれず何かに導かれるかのように一心に突っ走ってきた自分がいる。歌に対する想いからとはいえ、「ここまで良く頑張った」と誉めてあげたい心境である。勿論その影には、多くの仲間たちに支えられて来たことを忘れてはならない。

 さて、年の瀬のいま新しい2014年を前に少し早いかも知れないが、次なる挑戦を少し推考してみたい。これまで日本のフォークソングやGSソングなど懐かしさも手伝って、言わばマニアックでないジャンルであったものが、いよいよネタ切れ(涙)。次には、外国のフォークソングなど、一般には耳慣れない曲にも挑戦していくことになる。
 癒しのアルバムの基本となるのがバーチャルバンド。それだけに、midiなくしては成り立たない。これは以前にも書いたことであるが、片っ端から探してみるのだがトライするのは古い曲だけに、有償(メジャーでは唯一、MUSIC eClubがあるのみ)でも余程メジャーでない限りなかなか手には入らないのである。ジャンル別にシリーズでと考えると曲数が揃わないのである。自作という手もあるが完成までの時間が半端でない。これが一つ目の壁である。
 これまで「パフ」や「故郷へ帰りたい」のように、言語で歌ってきたアメリカンフォークソングやカントリー、バラードなどの洋楽への想いも強い。しかしながら歌詞が言語(英語)であるが故に歌い込んできた曲であったとしても、日本のフォークソングのように容易ではない。自身もそう簡単にOKは出さないであろう。二つ目の大きな壁である。
 また、フォークキャラバンのレパートリーとして歌ってきたPP&Mなどは、基本はハーモニー中心の曲であることや、リードが女性ボーカル中心であるだけに、キー変更でオリジナルイメージを維持できるか。自身のソロで如何に表現出来るかが鍵。この点は、自分のイメージをいかに打破するかがカギであろう。日本のフォークソングとは違って「洋楽故に聴く人を飽きさせまいか」これが最後の壁である。

 のっけから否定的な書きっぷりをしてしまったが、これらの壁にひるむわけにはいかないし、そのつもりも無い。例えペースは遅くなったとしても、じっくり作り込み、歌い込んでいく覚悟はある。手始めとして、これまで手掛けたことのある洋楽バラードが足掛かりに。ジャンルがバラバラだけに、いかにシリーズ化していくかはあるが、PP&MやS&G、ブラザーズフォアなどのアメリカンフォークソングも有力な候補。或いは一本進んで過去にコピー演奏を目指していたビートルズなどという選択肢もある。こちらのほうは曲数がたっぷりあるので一番の近道かも。いずれにせよ2014年は、長期戦も視野に入れて納得いく「癒しのアルバム」作りにトライしてみたいと思う。

 明日のために、明日に向かって!


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里の彩!
Photo:近江路「彩」 今回は、音楽から少し離れ「秋の装い」について語ってみたい。
 小生、音楽以外にも現役カメラマンとして、近場を中心に撮影活動を続けているところであるが、最も忙しくなるのが「彩の秋」である。今年も多分に漏れず、自身の外せない撮影ポイント「近江路」から紅葉撮影はスタートした。

 日野のとあるゴルフクラブ、ここにはかなりの数の紅葉が植栽され、プレーヤーをはじめ近くの住民や自身のようなカメラマンの目を楽しませてくれているところである。最近は口コミで広がりつつも、自然が保たれている心落ち着く、自身お気に入りの場所である。
 10月12日、盛りに向かって色づく紅葉は魅力的であるが、日本海側を中心にぐずついた天気が続き、太平洋側では晴れているものの現地は雨である。「雨には雨の装いを」と、降りしきる雨にもめげず撮影を敢行した。
 10月16日、前回のリベンジにと好転を予想して再び撮影に。朝露に光り輝く紅葉は、とてもドラマチックであり心和ませてくれる。朝の光に心躍らせながら300枚ほど撮影した。結果はともかくも、今まさに盛りを迎えた紅葉はいまも目に焼き付いている。

 お気に入りの場所のあとは、地元を中心に寄せられる情報をもとにカメラ片手に紅葉散歩である。
 10月21日、中日新聞地方版に紹介されていた「ハナノキ」を訪ねてみた。現地に着いたのは午後3時はゆうに回っていたであろうか。近くで見るとなんの変哲もない落葉樹であるが、西に傾く夕日に照らされてドラマチックに輝いている。逆光故の「光の芸術」であろうか、素晴らしいの言葉しか出てこなかった。
 10月24日、知人に依頼されて近所の公園で撮影教室を。例年、この公園は12月に入って撮影してきたが、今年は思いもよらない色づきで作例にはもってこいであった。近江に比べればそれほど派手さはないものの、気軽に楽しめる場所としてはもってこいである。
 10月26日、知人からの情報で「油田公園」を訪ねることに。ここはもともと作り酒屋のあとを町が買い取り、地元が管理する公園として地域の人たちの目を楽しませているそうである。ここには15メートル以上あるとおもわれるイチョウの木が、黄色い葉をいっぱいに携えて朝の陽光に照らされている。隠れた名所ならぬ隠れ里にこれほど立派なイチョウの木があるといは思いもよらず、夢中で撮影にいそしむことに。
 10月27日、今度は「大石不動院」の紅葉を訪ねてみることにした。今年は急な冷え込みで一気に色づき、現地は既に盛りを過ぎていたが、西側の滝は勢いよく流れ落ちていた。紅葉が重なればいいロケーションであろうが、残念ながら、そういうシチュエーションはない。仏閣に重なる彩や裏山から俯瞰で見る紅葉は燃えるようである。
 このほかにも、名も知れない公園や古寺などそこかしこに紅葉の彩がみられ、決して大風景ではないが目を楽しませてくれている。また、街道筋の山々にも黄色を中心に今盛りの彩が見られ、地道に足を運べば素晴らしい被写体に出会えることを確信した今秋であった。こうして撮影したなかで、いくつかのギャラリーとして仕上げてみたので、よろしければご覧いただきたい。

 人の心を和ませる秋の彩。里の彩がこれほど素晴らしいと思った年はない。
 心いやされる想いである。


 近江路・彩2013<滋賀・日野>(2013.11.12撮影) 
 近江路・彩2013-2<滋賀・日野>(2013.11.16撮影) 
 
ハナノキ2013<三重・飯南>(2013.11.21撮影) 
 天啓公園2013<三重・多気>(2013.11.24撮影)
 油田公園2013<三重・多気>(2013.11.26撮影)
 大石不動院2013<三重・多気>(2013.11.27撮影)



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GSソングに懸ける想い!
Photo:癒しのアルバム第6集 これまで、癒しのアルバムの制作は、インストゥルメントのベンチャーズ編を除き、様々なフォークソングを織り交ぜながら数を重ねてきた。だがここに来てネタ切れ感は否めず、機会を見てGSソングにトライしなければと考えていた。
 ちなみに現在、GSプログラムとして歌っている「想い出の渚」や「真冬の帰り道」、「いつまでもいつまでも」などは、元々フォークキャラバンで歌ってきたお馴染みの曲なのである。

 少し横道にそれたが、GSリバイバルのプログラムの見直しで、癒しのアルバムが現実味を帯びてくるのである。先のコラムにも書いたが、これまでフォークキャラバンで歌ってきたGSナンバーをもとに、それぞれが歌ってきた曲を追加する形でプログラムとしてきたこともあり、自身も含めGSファンから見れば少々偏った選曲だったのかも知れない。また、一時期女性ボーカルを入れていたこともあり、オリジナルとはイメージの違いから消化不良を起こしていた感も否めなかった。そこで一から見直しを行い、GSの代表的なグループ「タイガース」「テンプターズ」「スパイダース」などのヒット曲を網羅しようと模索を重ね、遂にオールキャストの豪華版、12曲の不動のプログラムが決まるのである。

  先ずはこの12曲を足掛かりに癒しのアルバムを視野に入れて自身の可能性を探ってみた。自身がリードを歌ってきた曲以外でもコーラスを歌っていたりと、お馴染みの曲だけにハードルは高くはない。録音を続けるうちにノリも手伝って、新たに6曲を追加することになるのである。しかし現実はそんなに甘くはない。歌い込んでいない曲はバレバレである。そこで過去に歌っていた曲や想い入れの強い曲に入れ替えての再トライである。延べ8時間、目一杯歌った2日間。後に一部の再録音を経て癒しのアルバムは完成を見た。長年の夢であっただけに喜びもひとしおである
 喜びもつかの間、ジャケットの撮影・編集が待っている。また、今回は18曲約50分の編成だけに、CDの複製にはかなりの時間を要するのである。これまでのように一気に大量の制作は出来ないが、過程を楽しみながらひとつずつ作り上げていきたいと思っている。

 かねてよりしたためてきたGS版癒しのアルバム。自身の集大成として、今後の糧にと願いつつ。

1.想い出の渚(ワイルドワンズ)
2.真冬の帰り道(ランチャーズ)
3.いつまでもいつまでも(サベージ)
4.この手のひらに(サベージ)
5.小さなスナック(パープルシャドウズ)
6.君だけに愛を(タイガース)
7.花の首飾り(タイガース)
8.青い鳥(タイガーズ)
9.神様お願い(テンプターズ)
10.長い髪の少女(ゴールデンカップス)
11.君に会いたい(ジャガーズ)
12.好きさ好きさ好きさ(カーナビーツ)
13.夕陽が泣いている(スパイダース)
14.白いサンゴ礁(ズーニーブー)
15.亜麻色の髪の乙女(ビレッジシンガーズ)
16.バラ色の雲(ビレッジシンガーズ)
17.ブルーシャトウ(ブルーコメッツ)
18.北国の二人(ブルーコメッツ)


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看板プログラム誕生!
Photo:GSリバイバル GSリバイバル念願の豪華キャスト版「懐かしのGSソングコンサート」プログラムがようやく決まった。

 これまではと言えば、フォークキャラバンで歌ってきたGSナンバーをもとに、それぞれが歌ってきた曲を追加する形で歌ってきた。自身も含めGSファンから見れば偏った選曲だったのかも知れない。また、一時期女性ボーカルを入れていたため、オリジナルとはイメージの違いから消化不良を起こしていた感も否めなかった。そこで一から見直しを行い、GSの代表的なグループのヒット曲を網羅出来ないかと模索を重ねてきた。しかし、われわれのパフォーマンスでモノになるかは懐疑。ネックとなるのはリードボーカルである。とは言え、イメージを感じつつ大御所を並べ、片っ端からトライしていくことになるのである。勿論、編成は男性三声のハーモニースタイルである。
 声に合わせてキーの変更に始まり、ギター・ベースの調製。とりわけ自身が新たにリードボーカルを担当する4曲については、ボーカル専念故にリードギターとリズムギターの入れ替えが必要となるなど細かな練習も必要になる。その点も考慮してのボーカル担当である。その結果、これまでのワイルドワンズ、ランチャーズ、サベージ、ゴールデンカップス、ジャガーズ、カーナビーツ、ビレッジシンガーズ、ブルーコメッツに、タイガース、テンプターズ、スパイダースを加えた豪華な顔ぶれとなった。

 あとはオリジナルのイメージを醸し出せるかが鍵。取り分けその曲を担当するボーカリストには歌い込みが求められる。勿論、コーラスも重要な鍵となる。幸いにも本番までには半年以上と時間はあり、年明けの練習再開に向けて、差し詰め冬休みの宿題といったところであろうか。

 こうしてリストアップした不動?の12曲は、GSリバイバルの看板プログラムとして、来年6月のあじさいまつり「田んぼのコンサート」でお披露目することになる。

 乞うご期待!

1.想い出の渚(ワイルドワンズ)
2.真冬の帰り道(ランチャーズ)
3.いつまでもいつまでも(サベージ)
4.長い髪の少女(ゴールデンカップス)
5.好きさ好きさ好きさ(カーナビーツ)
6.君だけに愛を(タイガース)
7.神様お願い(テンプターズ)
8.夕陽が泣いている(スパイダース)
9.君に会いたい(ジャガーズ)
10.小さなスナック(パープルシャドウズ)
11.亜麻色の髪の乙女(ビレッジシンガーズ)
12.ブルーシャトウ(ブルーコメッツ)


 
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想い届いて!
 新曲「freedom/明日に向かって」のCD争奪戦から一夜明けて、携帯電話が鳴った。「お世話になっている方に、是非、CDを送ってほしいと」いう、友人からの電話である。
 聞くところによれば、会場でCD争奪戦に参加したものの、あえなく1回戦で玉砕したらしい。それにしても「もう一度聴いてみたい。ぜひCDが欲しい」と言われること自体、予想もつかなかったこと。本来なら会場に詰めかけた皆さん全員に配りたいところであるがそうもゆかず、せめて10枚ほど持参すればと悔やんでいたところである。
 実はこのCDが、後に思わぬ方向へと進んでいくのである。

 先のコラムでも書いたように、この曲は、病を抱える友、そして同じ悩みを持つ人たちを歌で元気にしたいと思い書き始めた曲。「辛い治療にも耐え、生かされている命を、精一杯全うしたいと願う人たち」。「病だけでなく、いろんな悩みを持ちながら懸命に生きている人たち」に、「背負っている重い荷物をここに降ろしていって。そして、明日を信じて歩いていってほしい」という願いを込めて作った「明日への応援歌」なのである。

 話が少し横道にそれたが、CDの贈り先である女性Dさんには重い病に悩み、辛い治療にも耐えながらも懸命に生きている友達がいる。しかし、励まそうにも自身が同じような立場(病)に無いため、なかなか友達のこころには届かないというのである。そうこうするうちに、「freedom/明日に向かって」を聴いて、「これなら友達のこころに響くのでは」と、友人を通じてリクエストしてくれた次第である。
 熱い想いに応えるべく、早速「freedom/明日に向かって」に懸ける想いをしたためた手紙と共にCDを郵送した。2〜3日してお礼の手紙が届いた。それによれば、もう一度聴きなおして決意を新たにし、こちらから送った手紙と共に、友人に贈ったとのことが記されていた。また、その友人からは「心からの感謝の意」がDさんに伝えられたのは他でもない。思わず胸が熱くなった。
 病を抱える友、そして同じ悩みを持つ人たちを歌で元気にしたいと思い作った「freedom/明日に向かって」が、このような形でつながっていくとはだれが予測したであろう。今改めて、この曲を作って本当に良かったと思っている。

 「明日への応援歌を通じて多くの人に元気を届けたい」。自らの心からの願いである。
 そして、いつも笑顔と感謝を忘れずに、生き抜いていきたい!


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新しい出逢い!
Photo:「Freedom/明日に向かって」のシングルCD 突然であるが皆さんは健康に関心を持たれているであろうか。「勿論」とか、「いまは元気だから」など、答えは様々であろう。自身も一時期体調を崩したこともあって、健康がどれ程大事かと言うことを痛感した。以来、知人の薦めでForDays社のサプリメント、ナチュラルDNコラーゲン核酸を愛飲。お陰で快適な健康生活を送っているところである。

 余談はさておき、先日、縁あって大阪で開催された健康セミナーに参加する事となった。会場には200人以上の人たちが詰めかけ、その熱気から健康への関心の高さがひしひしと感じられる。
 そのセミナーも、やがて終わろうかという頃、突然、ステージから呼び出しがかかった。先の田んぼのコンサートで披露した新曲「freedom/明日に向かって」を歌ってほしいと言うのである。主催者である女性は、日頃からお世話になっている御仁で、先日も「田んぼのコンサート」に招待したところである。そして、この席上で自身に歌声を披露してもらおうと密かに考えていたそうである。勿論、「癒しのアルバム」や「シングルCD」等はプレゼントしていたので準備万端と言うところであろうか(汗)。何はともあれ、歌の背景や想いを語りながら「freedom/明日に向かって」を歌わせていただいた。
 会場に詰めかけた人たちの熱い目差しからは、沢山の元気を貰えただけでなく自身の「想い」が届いたことを確信することが出来た。余談ながら、最後に手元にあった数枚のシングルCDを司会者に手渡したところ、欲しいという希望者が殺到し、にわかにジャンケン大会まで催され、あっという間に…である。

 後日談であるが、当日参加していた知人から、「シングルCD、欲しかったのにもらえんかったわ」「癒しのアルバムも会場で流していたので、全部聴いて癒された」と聞かされた。嬉しい言葉である。そこで翌日、お詫びの印にすべてのアルバムを郵送させていただくことにした。いきさつや事の多寡は違えども、多くの仲間たちが「癒しのアルバム」を求めてくれ、いつも側に置いて聴いていたいと言ってくれる。こんなことを誰が予測出来たであろう。
 コンサート活動とともに、プライベートながら作り続けている「癒しのアルバム」。次の企画も既に水面下で進んでおり、我が身ながら早く出来ないかと、心待ちしている自分がいる。

 「癒しのアルバム」がつなぐ新しい出逢い
 大切にしていきたい!


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コンサートを終えて!
Photo:「翼を下さい」演奏風景 申し分ないお天気にも恵まれ、舞台の仕込みは上々。ひととおりリハーサルを終えて準備は整った。遠路駆け付けてくれる仲間のために、出番を遅らせて望むステージである。

 10時20分の定刻どおりフォークキャラバンのコンサートはスタートした。相方との事前確認は「楽しく歌おう」である。日頃は、MCもついつい急いだ語りをしてしまうのだが、心地よい風に誘われて絶口調。肝心のコンサートはと言えば、イヤモニのお陰でかなりの手応えを感じながら、プログラムは進んでいく。

 いよいよ新曲のデビューとなった。病や様々な悩みを抱えながらも懸命に生きている人たちに、「肩に背負った重い荷物を下ろして、明日の希望に向かって歩いていってほしい」という自身の想い。歌と共に伝えることができた。会場では、短い曲故に覚えやすいと好評で、この日のためにシングルCDも希望者に配布することもできた。
 また、お馴染みのスペシャルステージでは、30年ぶりに当時のコンサートでの感動を復刻させた、赤い鳥の「いかつり唄」への新たな挑戦も果たせた。トリの手話を交えた「翼を下さい」では、思いの外盛り上がりを見せ、ついにはアンコール手拍子が…。
 初めての思いがけないアンコール。急遽、3人の歌い手仲間にも参加してもらい「戦争を知らない子どもたち」で、ステージと会場が一体となったSingOutが実現出来た。その後、ハイパーキャラバン、GSリバイバルと延べ140分にわたるステージを無事努めることが出来たのも、スタッフや仲間たちのお陰だと、感謝しているところである。
 なお、来年の予定ながら、奈良桜井市からの、フォークキャラバンへのコンサートオファーも届いており、レパートリーの拡充やバランスなどの構想も含め、来るべきコンサートに向けて早くも練習を開始したところである。

 いつも音楽に触れていられる自分は幸せ者である。自分への元気とともに、多くの人たちに癒しを与えることが出来たなら幸いである。求める人がいる限り、心を込めて歌いたい。

 「想いを歌に託して」



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明日のために、明日に向かって!
Photo:FolkCaravan 6月のアジサイまつりのステージ以来、3ヶ月の長かったアプローチを経て、メダカまつり「田んぼのコンサート」が目前に迫る。今回のコンサートは、単に6月のリベンジに止まらす、新しいパフォーマンスのために切り札も準備し、成果も着実に整いつつある。自身にしてみれば、一世一代の入れ込みようである。
 また3ヶ月の間に、癒しのアルバムを新たに2枚、9年ぶりのオリジナル曲も完成した。酷暑の今夏にあって、悪条件ながらも「歌に懸ける想いが」成しえた結果である。

 さて、今回のコンサートのテーマであるが、新しく誕生したオリジナル曲「Freedom/明日に向かって」が、当日デビューとなる。病や様々な悩みを抱えながらも懸命に生きている人たちに、「肩に背負った重い荷物を下ろして、明日の希望に向かって歩いていってほしい」というメッセージとともに、「想いを歌に託して」プレゼントしたい。
 また、癒しのアルバムを通じて、自身を支えてくれている多くの仲間たちにも、感謝と元気を届けたい。そのためにも、久しぶりにシングアウトのプログラムも準備した。様々な想いを胸に、「癒しと明日への応援歌」と題して演奏したい。

 折しも、縁あって県外、遠く兵庫をはじめ、大阪、奈良。県内や地元周辺地域からも大勢の仲間たちが、自身のために駆け付けてくれる。それに答えるべく、持っているパフォーマンスを最大限発揮したいと、先週のリハーサル練習にも大いに熱が入ったところである。また、欠落していたハンディも補え、新たな可能性を秘めた自身にも巡り会えた。歌を通して苦楽を共にするメンバーとの絆も深まった。じっくり楽しく、来てよかったと思ってもらえるような、心に残るコンサートにしたいと願いつつ、いま、静かに闘志を燃やしている。

 苦しい時も、楽しい時も、いつも音楽に触れることの出来る自身は幸せ者である。癒しのアルバムという媒体を通して、様々な人たちと出会い、交流の輪は広がりつつある。歌だからこそ出来ること。歌でなければ出来ないこともあろう。沢山の人たちに「想いを歌に託して」 悔いのないステージを務めたいと願っている。

 「明日のために、明日に向かって」


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明日への応援歌!
Photo:オリジナルソングCD/ジャケットイメージ ♪〜輝く光を この手のひらに 生きる喜び 身体に感じて
 9年ぶりに出来上がったオリジナル曲の、歌詞の一節である。

 この曲を作るきっかけとなったのは、かれこれ30年程になろうか。ピーター・ポール&マリーの「もし私が自由だったら」という曲を聴いてからである。以来、何故か頭から離れなかったコードパターンから、全く新しいイメージが生まれていったのである。
 曲のスタイルは、イメージソング「故郷へ」でお馴染みのカントリーウエスタン。大好きなスチールギターの音色にのせて哀愁を漂わせるという自身お馴染みのパターンである。

 もとはと言えば、病の治療に苦しむ仲間を元気にしたいと思って詞を書きはじめたが、病だけでなく「いろんな悩みを持ちながら苦しんでいる人たちに、背負っている重い荷物を降ろしてもらうことが出来たら…」、と考えるようになり、キーワードも「生きる喜び」「豊かな故郷」「愛する人と」「手を取り合って」「希望への道」「友と歌おう」「明日に向かって」と、どんどん膨らんでいった。また、癒しのアルバムを支えてくれている仲間たちにも元気を届けたい。そして自身の応援歌になればと、日増しに気持ちは強くなっていった。曲のスタイルから長い歌詞が使えず、堂々巡りすることもあったが、昔の作詞仲間にヘルプを求めて、ようやく歩を進めることが出来た。
 タイトルは「freedom/明日に向かって」。悩みという呪縛からとき解放されて、自由な心を持って、あきらめることなく、明日を信じて歩いていってもらいたいと願って、こう名付けた。その後、生まれることとなった癒しのアルバム第4集(シングアウト編)にも真っ先に(ハイパーフォークキャラバンとして)収録した。

 他方、9月22日の「田んぼのコンサート」でのデビューを目指すためシングルCDの制作を緊急企画。練習日に合わせて、フォークキャラバンとして録音をすることとなった。相方との入念なハーモニーの打ち合わせに始まり、プレ録音を重ね、いよいよ緊張の瞬間である。癒しのアルバム同様、音質にこだわった一発録音故に、ハプニングは付き物。録音とモニターを繰り返し、早くもテイクは二桁を数えた。約1時間半、ようやくオッケーを出して録音は無事終了したが、その後のモニターでダメ出しとなり、合えなく沈没。しかし日程に余裕はない。全てはリハーサル練習に架けることにした。
 かくなるうえはと、デジタルMTRを編集のメインに据え、メインボーカルは癒しのアルバムから自身のソロを予めソースとして入力。今回は相方のコーラスのみをこだわりの音質とミキシングバランスで料理することとした。コーラスと言えども容易なことはない。歌い込みの努力もあって、テイク5でオッケーを出した。出力レベルを整えてファイルに書き出し完成と相成った。あとはCDに焼いてコンサート本番にて、希望者に(限定数ながら)配布するため50枚をCDに焼いた。既にシングルCDのジャケットデザインは完成しているが、盤面印刷、ジャケット印刷とカット仕上げはこれから。
「終わりよければ全て良し」 手抜きは許されない!

 9年ぶりに出来上がったオリジナル曲「Freedom/明日に向かって」。
 熱い想いと希望がいっぱい詰まったこの曲を、「明日への応援歌」として本番デビューは勿論のこと、多くの人とたちにこの「想い」を届けるべく、決意を新たにしたところである。

 「想いを歌に託して!」


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コンサートに懸ける想い(INNER EAR MONITOR)
Photo:EX-PRO / T100 次は必ずリベンジを…。
 いつもコンサートが終わると口にする言葉である。

 リベンジと言っても気を付けていれば防げたミスか、練習不足が招いたミスか、集中力を切らしたために起こったミスかは様々であるものの、避けられないミスもある。最近気になるのが、跳ね返り(モニタースピーカーのこと)が聞こえていないこと。ハウリング防止のためレベルをあげられない場合もあるが、自身の場合は明瞭に聞こえていないのである。この事が正確に音が録れなかったり、ハーモニーが上ずったりと、諸悪の根元になるのである。例えるなら、老眼鏡に似ていると言える。おぼろ気ながら、おおよそで判断するように、音楽もしかりである。
 話が横路に反れたが、この事に気付いたのは、癒しのアルバム録音の折。モニターチェックのためヘッドフォンを付けての録音となるが、ヘッドフォンによって、聞こえ方が異なるのである。スピーカーが違う故に当然の事であるが、これを回避するため、WIRELESS EARS MONITOR SYSTEMを研究してみた。

 詳細は略すが、先ず手始めに数ある汎用のインナーイヤーの中から、ソニーのプロ(業務用)仕様INNER EAR MONITOR「MDR-EX800ST」を求めた。スタジオで聴く音を忠実に再現、音域がフラットでモニター性能に優れているという触れ込みである。実際に装着してモニターしてみた。な・なんと(驚)音像がくっきりと、細かいトーンまで聞こえるのである。丁度、調整された老眼鏡をかけたときの新鮮さ、目の前の曇りが晴れたような、まさに目から鱗である。この新兵器を手にして挑んだのが、癒しのアルバム第4集である。結果は申すまでもなく、常に集中力を保った中での録音作業はことのほかスムーズであった。
 次は、WIRELESS EARS MONITOR SYSTEM選びである。A帯域と呼ばれるステレオ方式には免許の取得と毎年多額の手数料が必要となる。他方、B帯域と呼ばれるモノラル方式には免許や手数料は不要である。アマチュア故に分からないであろうと、多可をくくることも出来ようが、自身も第2級無線技師の端くれ、良識に従い、B帯域のモノラル方式を選んだ。モニターへの出力は最適値とされる150mW+150mW、モノラルにありがちな中央に片寄った定位ではないEX-PRO社の T100、R100を選んだ。あとは組み合わせによる実際の稼働である。
 スタジオをコンサート会場に見立て、パワードミキサーのモニター出力を、WIRELESS EARS MONITOR SYSTEM・T100送信機に接続。他方、自身はインナーイヤーを耳に装着し、ミニプラグをR100受信機に接続。これで準備完了である。ボリュームはとりあえず12時にセッティングして微調整を行うこととした。
 先ずは、シンセサイザーからMIDIを選んでスタート。すると当然の如く、MIDIの演奏と自身の声が明瞭に聞こえてくる。また、WIRELESSなのに全くノイズは感じない。EX-PRO独自のArtifical Stereo(AS)方式により、音像が頭内の一点に集中する事がないため、長時間の連続使用にも疲れにくい。正直、これがモノラルかと耳を疑うほどである。これならStereo方式のA帯域モデルは不要。また、受信機側のボリュームを、耳に刺激がなくかつ明瞭に聞こえるレベルに調整することで、ほとんど音漏れのない密閉環境が作れるのも特筆すべき事柄であろう。これは、ソニーのINNER EAR MONITOR「MDR-EX800ST」が大変優れているということであろうが、いずれにせよ、組み合わせも含め、今回の、WIRELESS EARS MONITOR SYSTEMの導入は大成功であったと言える。MIDIやギター、自身の声がバランスよく、しかも明瞭に聞こえるようになっただけでなく、INNER EAR MONITORのお蔭で歌うことが、こんなにも楽しくなるのであるから。あとは最終リハーサル練習で、ハモリを体感して最終調整し、本番に備えるだけである。

 聞こえていなかったモニターを克服するための投資は決して安くはないが、自身の欠落のために折角の舞台を台無しにはしたくない。求めてくれる人たちのために、最良の条件で伝えることが出来たら本望である。

 「想いを歌に託して」

Photo:SONY/MDR-EX800ST



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愛しのピックアップ! 
Photo:Fishman Rere Earth Blend 憧れのMartinギター。知る人ぞ知る名ブランドギターである。中でも比較的廉価なD-28はブルーグラスなどによく用いられる人気のモデルである。

 さて、前置きが長くなったが、今回のテーマはアコースティックギター用のピックアップである。
 1997年、フォークキャラバンを立ち上げたときのギターがこのD-28であった。しかし、ライブ中心の活動故にピックアップは必要不可欠。そこで白羽の矢をたてたのが、GuyatoneのEDM-1。DIがセットになったサドルに貼り付けるタイプのマグネットPU。当時一世を風靡したLR Baggsのサドル型PUの選択肢もあったがサドル下に埋め込むタイプでエンドピンジャックなどの加工が必要。大事なギターに傷はつけたくないとパスを決めた。肝心のマグネット型PUであるEDM-1は、ハウリングは少なく安定感はあるものの空気感に乏しい。しかし他に有力な候補がない以上使い続けなくてはならなかった。のちにエアー感を求めて、CountrymanのコンデンサタイプPU、Isomaxを試めしてみるも、マイク録り同様エアー感はあるがハウリングに弱く期待外れに終わった。後に憧れのD-45AJが加わり一変することに。
 D-45は、Martinギターの中にあって最高峰のギターであり、箱鳴り・倍音は言うに及ばず、生音をPUで再現させようなどと言うのは邪道とも。箱鳴り故にハウリングがひどく、じゃじゃ馬の如く悩ませ続けられた。時にサウンドホールに付けるタイプのPU、Deanmarkley(ProMAG PLUS)も期待には沿えなかったところである。

 時は流れて数年後、ある雑誌の広告が目に止まった。当時珍しいFishmanのPU Rere Earth Blendである。早速東京に出向き、神田のガード下、ガレージという店で入手と相成った。同時にFishmanのPUと相性のいいSansAmp Acoustic DIを薦められたのも、いま思えばラッキーであった。早速、D-45で試してみるも、やはりハウリングがネック。ブレンドのバランスを、マグネット7、コンデンサ3の調整にすることで、何とか使える形にはなった。が、そう思ったのも束の間、肝心のD-45にネックのトラブル発生で急遽サブギターを探す羽目に。
 Martinギターのカタログに目をやると、D-28タイプにFishmanのPUを載せたHD28VEというモデルが見つかった。希少モデル故に入手は困難と判断し、メジャーなヴィンテージモデルHD28Vを求めることとした。早速、PUを取り付けて試してみると、ハウリングは嘘のように押さえられ、マイク録りに近いエアー感のある音が再現されるではないか。最も生音に近いのである。純正のHD28VEが示す通り、当然のことながらフィッシュマンPUとの相性は抜群である。さらにはSansAmp Acoustic DIがさらにHD28Vの魅力を引き立ててくれている。以来、自身の右腕となってステージで活躍してくれているのは言うまでもない。
 ただ惜しむらくは、SansAmp Acoustic DIが製造中止になっていること。代わりにギターだけでなく汎用性を持たせたPara Driver DIが発売されているので、興味の節はお試しいただくのもよろしかろう。

 最後に、PUの良し悪しはDIにも左右されるといっても過言ではない。ダイナミックタイプは、ハウリングに強いがエアー感に乏しい。逆にコンデンサタイプはエアー感に優れるが、ハウリングに弱い。その両方の利点を狙ったのがFishman Rere Earth Blendである。
 他方、ハウリング対策にはいわゆるノッチフィルタ(ハウリングを回避させるのに有効なMID shiftコントロール)などが搭載されたDIが、思わぬ効果をもたらしてくれる。そう言う意味でSansAmp Acoustic DIは、よく考えられた製品であると言えよう。

Photo:SunsAmp Acoustic DI


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たかがギター弦、されどギター弦! 
Photo:寺内タケシ氏使用TBJモデル 現在、自身がステージのメインギターとして使っているBlueJeans Professional(通称BJ-Pro)。ご存知、寺内タケシのシグネチャーモデルである。また今夏からサブギターとして、SGV-1200に変わってSG-7AS(寺内タケシとヤマハが共同開発、30周年記念復刻モデル)を使うようになった。両機ともゼロ番フレットをもち、サーフィンギター特有のトレモロ使用にもチューニングの狂いはなく、快適な演奏が可能である。

 さて、前置きが長くなったが、今回の話題は「ギター弦」である。
 これまで世に出ているほとんどのモノを試してきたが、自身が目指す「寺内サウンド」(モズライトではなくBJモデル)の再現は微妙なニュアンスの表現も含め、不可能だとあきらめていた。ところがBJ-Proの入手で一変することとなるのである。
 折しも癒しのアルバム(ベンチャーズ編)の制作を目指して、SGV-1200で録音を始めたものの行き詰まりを感じていた矢先、BJ-Proの出現で、全てをご破算にしてでも・・・と、一から始めることを決めた。それほど演奏しているのが非常に心地よい音色なのである。お陰で癒しのアルバム第1集(ベンチャーズ編)は大好評。自身にとって忘れられないアルバムとなったのは言うまでもない。
 なお、BJ-Proに既に張られていたのは「寺内弦」であることを知ったのは、後々の事である。

 ギター弦も消耗品故に交換が必要となる。そこで、これまで使用してきた弦をはじめ、世に出ている弦の中で(あくまでも能書きで判断してだが・・・)イメージに近いものを片っ端から試してみた。しかし、近いものはあっても納得はできなかったのである。 
 そこで、BJ-Proに張られていた弦がどういうものだったのか、入手先である文化屋楽器店「五十棲店主」に聴いてみた。
 「勿論、寺内弦でしょ!」、明快な解答である。
 たまたま、手元に「寺内弦」が1セットあったことを思い出し、早速、弦の張替と相成った。
 「これ、これ、これ、この音色!」 今まで、何を悩んでいたのかが嘘のよう。正直、目から鱗である。

 実はこの「寺内弦」。とある製作所に、他には卸さないという契約で、文化屋楽器店が製造を依頼しているもの。
 ロングサスティーンやブライトトーンの効いた「寺内弦」は、一般ゲージと違い、素材や巻き上げテンションにこだわり、製造に当たっては、寺内タケシ氏から何度もダメだしの末に完成した逸品。(2013年8月号のギターマガジンで紹介されている)
 勿論、寺内氏へは、すべて文化屋楽器店から何十年にもわたり定期的に献上されており、寺内サウンドの秘密はこうした努力のなかから生まれているのだということが分かった瞬間でもある。
 腰の太いベンチャーズサウンドとは一線を画し、ディレイ+リバーブの効いたエフェクターを介したそのサウンドは、ひと味もふた味も違うもの。「霧のカレリア」に代表されるように、哀愁漂うその音色には聴く人の心を捉えて離さない魅力がある。
 少なくとも、自身のサウンドの根幹を支えているのは、何を隠そう「寺内弦」でなのある。

 「たかがギター弦、されどギター弦、侮るなかれ!」

Photo:寺内弦 Photo:寺内弦


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アルバムに懸ける想い!
Photo:癒しのアルバム「Sing Out」 癒しのアルバム第3集から約1か月半。かねてよりしたためてきたオリジナル曲「freedom/明日に向かって」が完成した。今回は秋のコンサートにのせるため、癒しのアルバムでお馴染みのハイパーフォークキャラバンではなく、相方と歌うフォークキャラバンとしての録音が週末に待っているところである。

 さて、前置きが長くなったが、今回の本題は癒しのアルバム第4集である。
 ベンチャーズ編に始まり、懐かしのフォークソング編、赤い鳥編と続けてきたが、今回は特に自分を支えてくれる仲間たちを元気にしたい。そして自分も元気になれればと願いつつ、みんなと一緒に歌える「シングアウト編」として、企画をスタートさせた。
 選曲にあたっては相方からのリクエスト曲、40年近くしたためてきた曲やコンサートで歌ってきた曲。懐かしのフォークソング編から漏れていた曲なども候補に入れた豪華編成となった。例によって大半のmidiを一から作りはじめ、大筋完成したのが先月末。あとは録音であるが、連日の猛暑、いや酷暑のなかでは遅々として進まない。
自室でクーラーにあたっていれば快適ではあるものの、無為に時間だけが過ぎていく。

 「こんなことでいいのであろうか?」
 自問自答の末に出した答えは、あえて、酷暑の下での録音である。

 録音の舞台は田舎のスタジオ。といっても、父の一戸建てカラオケルームを流用したものであるが、林間近くに位置しているため、暑いと言っても都会のそれとは違って、まだ涼しい部類ではあろう。しかし、田舎故に、アブラゼミやヒグラシ合唱団が「我も我もと歌い出す?」始末。特に夕方のヒグラシ合唱は半端ないため、あえて10時から15時の最悪?の時間帯を選ばずを得なかった。
 ちなみに、スタジオはセミ対策で締め切りのうえ、無音冷房などと気のきいたものなどなく、扇風機もノイズ対策のためあえて停止。まるでサウナに入っているような状態である。それでも鉢巻き型アイスノンなどは肌身離さぬも、玉のような汗が流れ、生きている実感と、新陳代謝を全身で感じながらの録音である。
 ギター片手に、デジタルレコーダーとシンセサイザーを両手両足で操りながらの様は、さぞや滑稽に写るであろうが…。録音は2日にわたり、モニター、調整も含め都合3日間で終了した。制作したCDは、さっそく数人にモニターしてもらい好評を得ている。
 今回、酷暑という条件下での制作であったが、「酷暑・無冷房という過酷な条件」をものともせず、自身を形あるものへと突き進ませた特別な「想い」。普通なら考えられないことを、サラリ?とやってのけられたのは「アルバムに懸ける想い」からであろう。
 過酷な条件で、なし得た経験が、今後、到来するであろう試練にも、きっと打ち勝つ自信になると信じている。
 それほど自身の想いをかきたてた、癒しのアルバム第4集。

 いつも歌に支えられている自分は、本当に幸せ者である。いつも自分を支えてくれている仲間たちを元気にしたい。そして自身の応援歌にと…。癒しのアルバムを通して、多くの人たちに「想い」と「元気」を伝えたい。そう願いつつ。

1.故郷へ帰りたい
2.岬めぐり
3.結婚しようよ
4.若者たち
5.小さな日記
6.街
7.遠い世界に
8.故郷へ
9.パフ
10.Freedom(明日に向かって)
11.涙をこえて
12.全部抱きしめて


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たかがmidi、されどmidi
Photo:YAMAHA「PSR-3000」 フォークキャラバンでは、演奏も重要な要素ながら、歌、特にコーラスは想いを伝える大切な手段だと位置付けている。また少ないメンバーでオリジナルに近い演奏を再現するためには、シンセサイザーを用いて足りない楽器を補ったり、効果的なストリングスやパーカッションなどを用いながら、オリジナルのイメージを再現している。そしてその中心となるのが、midi(電子楽譜のことで、どの楽器でどの音を鳴らすかという情報ファイル)である。
 一般的にmidiは、Web音楽データショップなどで(有料)手にすることができる。とはいえ、懐かしのフォークソングになると、余程有名な曲でないと手に入らない。少しマイナーな曲ならなおさらである。以前は、複数の有料サイトが存在したが、今では、YAMAHA音楽データショップ「ミュージック・イークラブ」くらいである。
 そこで、midiを目指す多くの諸兄は、コンピュータを使っていわゆる打ち込みを始めるのであるが、素人がいきなり打ち込みを始めるのはいささか酷な話。
 「シーケンサソフト?」「それ何や!」ごもっともな話である。
 最近ではいいソフトが出回ってきており、プロ御用達ではなくパーソナルベースで、しかも、気軽にトライする向きには、河合楽器のスコアメーカー7Proなどががお薦めであると申し上げておこう。
 もし、この手のソフトを使ってmidi作成にトライしようと思われる諸兄のために、少し詳しくお話ししておくことにする。

 このスコアメーカー7Pro。印刷(手書きは不可)楽譜ならスキャナーを介して、比較的簡単に取り込み認識ができる優れもの。問題は(印刷)楽譜もない曲をどうやって再現させるかである。楽譜がないと言っても、(例えば)ギターのコード位は分かっていいれば、それも楽譜作成への近道になる。先ずは、イントロからエンディングまでコンピュータの五線紙に一通りコードを書いて(正確には置いて)いく。決して、最初から難しいキーは考えずに、ハ長調で入力していけば入力は至って容易であり、最終仕上げの段階で希望のキーに転調すればいい。次の作業は、楽譜の設定(演奏情報)で自動伴奏を選び、予め用意されている281の演奏パターンから、オリジナルイメージに類似するパターンを選ぶので作業(入力されたコードをもとに自動伴奏が行われる仕組み)である。なお、今後修正などのために、テンポなどをひととおり設定したあと、名前を付けてファイルに保存しておきたい。この時点では、五線紙にコードが書かれているだけである。最終仕上げは、「ファイル→エクスポート」からSMF(いわゆるmidi)ファイルにエクスポートすること。続けて、エクスポートしたSMFファイルを、スコアメーカー7Proにインポート(スコアメーカーでは、直接midiファイルは編集できないので、スコアメーカー用にインポートするのである)するのである。すると、これまで、コードのみ記載した簡単な楽譜であったものが、ベースやドラムなど選んだ自動伴奏のパターンが、各パート別の楽譜となって現れる。あとは自分のイメージに近づけるように、各パートを修正していけば楽譜は完成である。この段階でもファイルとして保存しておきたい。
 そして、もう一度、SMFファイルにエクスポートすれば、お望みのmidiファイルが出力され「めでたし、めでたし」である。

 しかし自身の場合、ここからが苦難の道程となるのである。
 シンセサイザーで演奏を補うという観点からみれば、まだまだ道半ばである。そのため、midiファイルをSOL2というシーケンサソフトに読み込み、ドラム、ベース、ストリングスなどのバッキンクパターンをオリジナルイメージに近づけるよう修正していく。ファイルに保存した後は、シンセサイザーに読み込み、再生させながら(シンセサイザーに予め搭載されている332 + 480 XGボイス、17ドラムキット)音源から、生音に近い楽器を選び、音量・バランス・テンポ・キーなどを調整していくのである。
 シンセサイザー単体では修正できない細かい部分は、SOL2に戻り修正。ケースによっては、シンセサイザーとSOL2を何度もいったり来たりすることも少なくない。その結果、早くて1〜2週間、こだわりの大物だと1か月くらいはかかってしまう。特にVenturesなどのバッキングについては、ドラムなどを中心に細かな打ち込み変更が必要となるので、相当の根気と集中力が求められる。しかし、秘訣は決してコンピュータと喧嘩しないこと。コンピュータを使うのは人間なんだということを忘れずにである。

 たかが「midi」されど「midi」。
 フォークキャラバンスタイルの演奏には、midiはなくてはならない存在であり、自身の分身と言っても過言ではなかろう。


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癒しのアルバム制作秘話(想いを形に)
Photo:アルバム「赤い鳥/想いと夢」 自身のフォークソングの原点「赤い鳥」。先のコラムで、癒しのアルバム「想いと夢」について触れたが、いよいよそのアルバム制作の時が来た。彼らの残したアルバムはボーナストラックを含め12枚のCDに納めたコンプリートアルバム。その中から数多く発表したオリジナル曲やカバー曲など、数度に渡って聴いたコンサートライブを中心に印象に残る曲をリストアップ。そしてその中からテーマに沿って新しいアルバム候補曲を選んでいった。

 ハイパーフォークキャラバンでは、バッキング用のmidi(電子楽譜のことで、どの楽器でどの音を鳴らすかという情報ファイル)を使った効果的な演奏スタイルをとるため、既出の2曲以外は全てシーケンサソフトで手制作するのが条件。そのために、楽譜の確保できる曲を最優先に最終の絞り込みを行いmidi制作をスタートさせた。midi制作の基本はオリジナルイメージにいかに近づけるか、それもコンサートで聴いた当時のイメージにである。ここで最初の「想い」の登場である。
 脳裏に刻まれた曲への想いが、長い歳月を経て眠りから覚め、イメージとなって浮かびあがってくる。今でこそYouTubeを探せばお宝と言われる曲でさえ、いとも簡単に手に入るが、ここではあくまでも便りは記憶力である。作業は比較的順調に進み、ひととおりの原曲は完成していった。しかし、イメージにはまだまだ程遠い。ここでふたつめの「想い」の登場となる。
 最終出力がシンセサイザーのため、内臓音源を駆使して生音に近づけるのであるが、頼るのは「想い」である。曖昧な記憶であっても想いの強い曲は仕上がりも早い。たとえ原曲midiのパートのほとんどを書き直さなければならなかったとしてもである。悪戦苦闘の末にmidiは完成を見ることとなった。

 ここからが本当の意味での「想い」を形にする作業。midiと自らの演奏をベースに、歌として仕上げていくのであるが、眠っている記憶を呼び覚ましながら、歌詞に記された「想い」を膨らませながら歌い込んでいくのである。アルバム制作にあたってはデジタルMTRを使えばバンチインパンチアウト(不具合箇所を部分的に上書きする)など、いいとこ撮り出来るが、最終の出口となるスピーカーからの音色を、こだわりを持って追い込んできただけに、バーチャルハイパーキャラバンのときのようにあえて一発録りを選択。
 あとは如何に「想いを」歌い込んでいくかであるが、常にレコーダーは回しつつテイクを重ねていく。ほぼ数時間が経過して声帯が適度に充血していくなかで、チャンスは巡ってくる。歌詞に記された「想い」と呼び覚まされた「想い」。そして、伝えたい「想い」が一致したとき、癒しの曲が生まれるのである。
 とはいえ、口で言うほど簡単ではない。幸運にも、秋のコンサートに向けたリハーサル練習の日が巡ってきた。1日中歌い込むことによって、声帯を開かせるまたとないチャンスである。そして、午前中から行われたリハーサル練習も、予定通り夕方近くに終了した。いよいよ再録への挑戦である。
 ところが、長時間歌い込むが故に声のカスレは否めない。そこで、これを回避するための手段として、キーのシフトを試みることとした。録音が進むにつれて、全ての曲が半音から1音半のキーアップとなっていく。歌うにつれて高音部の声域が拡張しているのを実感。さらに心配していた声のカスレも少ない。(思わず「狙い通り・・・」である)
 また、今回の選曲が女性ボーカル中心の曲だけに、キーのシフトが結果として曲のイメージに、より近づくこととなったのではなかろうか。

 こうして「癒しのアルバム(第3集)」への想いは、何とか形にすることができた。しかし、自身に残された時間は余り無い。次なる目標を掲げつつ、前に進むのみである。自身にとってこのアルバムは「支え」であり、「癒し」でもある。赤い鳥故に、ご存じでない曲も多いと思うが、このプライベートアルバムが少しでも多くの人たちに、共感をもたらすことが出来たなら幸いである。

1.人生
2.誰のために
3.希望
4.赤い花白い花
5.言葉にならない言葉
6.小さな子守歌
7.まつり
8.窓に明かりがともる時
9.いかつり唄
10.忘れていた朝
11.翼を下さい
12.竹田の子守歌


 
 
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我がコーラスの師(ピーター・ポール&マリー) 
Photo:ピーター・ポール&マリー 1973年、当時フォークソンググループ「のら」で活動していた折、相方から1枚のLPを聞かされてカルチャーショックを受けることとなった。それが、ピーター・ポール&マリーである。
 初めて聴いたのは確か「500マイル」だったと思うが、女性1声、男性2声のハーモニーは圧巻そのもの。マリーの朗々と歌う様に、いつしか引き込まれていった。また、2本のギターは、シンプルでいて緻密に計算されたアンサンブルで、さまざまなテクニックが盛り込まれていた。
 それからというもの、毎日がピーターポール&マリーの音楽漬けである。

 なかでも、「Puff, the magic dragon 」は最も印象深い曲で、スリーフィンガー奏法をバックに、ピーターのソロから始まるこの曲を、大胆にも「歌いたい」とメンバー懇願したのである。しかし、スリーフィンガー奏法という聞いたこともない弾き方のマスターが前提条件だと告げられた。
 それからというもの、明けても暮れてもスリーフィンガーである。
 死に物狂いでの練習が、後に重要なテクニックとして貢献してくれることになるのであるが・・・。

 また、英語も得意分野でなかっただけに、当時のロカビリー歌手のように英語を耳コピでカナに直して、イメージを掴みながら歌い込んでいったことも、今思えばとても懐かしい。
 以来、ことあるごとに歌ってきたこの曲(Puff, the magic dragon )。子供たちに初めて教えた英語の曲として、今でも語り草になっている。

 その他にも、「虹とともに消えた恋」「風に吹かれて」「私の試練」「500マイル」などをレパートリーとして歌ってきた。また、変わり種として「ロックマイソウル」を日本語の歌詞に直して、歌唱指導しながらのシングアウトは、とても好評だったことを覚えている。
 しかしながら、今になって想えば、未熟な演奏であったものの、若さと歌に対する情熱は人一倍。青春時代真っ盛りの成せる技だったのではなかろうか。

 自身のフォークソングの原点は「赤い鳥」だが、コーラスの師は、モダンフォークの神様「ピーターポール&マリー」。彼らの存在無くして今の自分は無かったかも知れない。全国に数多く存在するコピーバンドのように、完璧な演奏は出来ないかも知れないが、曲への想いは誰にも負けないつもりである。

 あれから40年、技術・力量ともにこれ以上ないメンバーに出逢えたいま、満を持してピーター・ポール&マリーへの挑戦が再び始まる。 想いを歌に託して!重厚で完璧なハーモニーを求めて!


 
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始まりは「赤い鳥」(フォークソングの原点)
Photo:竹田の子守歌を歌う「のら」 いまを遡ること40年前、フォークソングを始めるきっかけとなったのが「赤い鳥」である。
 彼らの代表曲「竹田の子守歌」が、被差別部落地区に伝わる子守歌を元にしているという理由で自粛され、長い間テレビ・ラジオから姿を消すことになり、「人生」というタイトルに差し替えられて、発売されたのはご存じであろうか。紆余曲折はさておき、後になって「竹田の子守歌」というアルバムが発表され彼らの地位は不動のものになっていくのであるが・・・。

 前置きはさておき、京都府は洛南、竹田地方に伝わる子守歌。始めてコンサートでこの曲を聴いたとき思わず鳥肌が立った。直ぐにでもこの曲を歌いたいと思ったのが事の始まりである。
 「歌詞」を見れば、おおよそどのような境遇で生まれた歌なのかは想像がつく。彼らがこの歌を歌うに当たっての様々な想いについては、彼らのコンサートを通じて詳しく知った。被差別部落に伝わる歌であることも。聴けば聴くほどに、奥の深さを知ることとなり、この曲への想いは一層募っていった。彼らは純粋な気持ちで歌と対峙し、コンサートを通じて我々に訴えかけてきたのであろう。
 振り返れば40年、自らも悲しい時も喜びの時も、純粋な気持ちで、この曲と向き合い、この曲が意味する想いを胸にしたためて、歌い続けてきた。他方、赤い鳥はコンサートを通じて我々に、「翼を下さい」「赤い花白い花」など多くの歌を教えてくれた。そのひとつひとつが自らのフォークソングの原点であり、今の自分を支えてくれていると言っても過言ではない。

 今般、彼らの隠れた名曲を、自らの力でステージに乗せようと、今秋開催予定の「田んぼコンサート」で新曲の披露をすべく取り組みをスタートさせた。その曲とは、湘南地方逗子に伝わる「いかつり唄」だ。
 彼らのほかにもダカーポなどが歌っていた曲で、耳にした人がどれ程いてくれるかは定かではないが、「歌詞」の想いを歌に託して歌うことができたなら幸いである。すでに最終アレンジも終了し、メンバーにも音源と譜面を手渡したところである。オリジナルを超える?ドラマチックな構成にご期待頂きたい。

 先頃、とある女性ファンのリクエストがきっかけで誕生することとなった「癒しのためのアルバム」。その集大成として、「ベンチャーズ編」「フォークソング編」を制作してきたが、次作は赤い鳥の作品の中から「想いと夢」をテーマに歌ってみたいと思っている。
 人生の集大成として…


 
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イメージソングで人づくり(イメージソング水土里)
Phoho:イメージソングを歌う子供たち 今をさかのぼること1808年(文化5年1月)、丹生村地士西村彦左衛門らが水不足で窮乏する農民を救おう立梅用水開設を発起。先人たちの尽力の末、1823年(文化6年3月)に「立梅用水」が完成した。
 そして、180周年を迎えた2003年、立梅用水土地改良区の高橋事務局長から、「180周年を記念としてイメージソングを作って欲しい」との依頼が舞い込んだ。すぐに曲はできたが、出来れば地域の人たちにも手伝ってもらいたいと4番まで広げ、作詞のお手伝いをお願いしたのである。これがのちに、自分たちが作った歌だとの想いが、この曲を大きく育てていくことになるのである。

 それからというもの、事あるごとに地域学習などあらゆる場面で歌われ、保育園児からお年寄りまで、親しみやすい曲だけに、歌の輪は大きな広がりを見せていった。おまけにフォークダンスまで登場するなど、その波及効果は高く、村民歌にとの呼び声も高かった。

 また、あじさいまつり「田んぼのコンサート」では、恒例のステージとして、イメージソング「水土里(みどり)」を、勢和保育園年長児とともに披露している。会場には愛娘、愛息子の雄姿をカメラに収めようと保護者たちが詰め掛け、会場は人・人・人。親をも巻き込んだ展開が、ひいては地域住民のこころに響いていくのである。こうして勢和保育園の年長児によるイメージソングの合唱も定例化していった。

 会場でひとりの年少小児に話を聞いてみた。すると思いもよらない答えが返ってきたのである。
 「僕は年少組やから今は歌えんのや。年長組になったらこの舞台で歌うことができるんや!」と
 子どもながらに、胸を張って話してくれたのがとても印象的だった。

 あれから10年、190周年を迎える今日、彼らは早や中学年である。そして、清掃ボランティアやイベントボランティアなど地域の活動に、積極的に参加してくれている。 「地域を育てるには、先ず子供たちから。イメージソングを通じて、水-土-里の大切さを学んできたからこそ、こうした行いが胸を張って出来るのだ」とは、立梅用水土地改良区理事長の談。

 イメージソングが、このような形で人づくりに貢献してくれるとは思いもよらなかったが、地域の関係者の地道な努力や自分たちの歌だという自負が、この地域の人づくりを支えてくれているのであろう。
 これからも「イメージソング水土里(みどり)」を通して「人づくり」や「地域づくり」のお手伝いが出来ればと願ってやまない。


 
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グレイスランド(ポール・サイモン)


Photo:アルバム「グレイスランド」 リリースから四半世紀を経て改めて脚光を浴び、現在までに1400万枚を発売。1987年度グラミー賞アルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いたポール・サイモンの「グレイスランド」。

 全ての発端は、ポールが友人からもらった南アフリカのストリート・ミュージックのカセットテープ。すっかり魅了された彼は、1985年にヨハネスブルグを訪れて現地のミュージシャンたちとジャム。その音源をベースに、タウンシップ・ジャイヴのリズムや南ア特有のヴォーカル・ハーモニーを自身のソングライティングと巧みに融合させたもの。
 既知の通りアパルトヘイト政策を敷いていた南アは、国連による経済・スポーツ・カルチャー・ボイコットの対象になっていた。ゆえにボイコットに違反するポールの行為は、反アパルトヘイト運動を妨害するものとして激しい非難にさらされ、それが彼の心に長年重くのしかかっていくのであるが・・・。

 1986年、全くの新境地ともいえるアフリカの民族音楽を取り入れたグレイスランドを発表。このアルバムは、世界各地のチャートで旋風を起こす大ヒットとなった。しかしながら、当時アパルトヘイト政策をとり世界的な非難と経済・スポーツなど、様々な制裁を受けていた南アフリカ政府を利するものだと、大きな非難を浴び、また、音楽そのものを南アフリカから”盗んだ”とも非難され大きな論争をもたらした。とはいえ、ポールには純粋な音楽的な動機以外にアルバム制作の目的はないうえに、アルバムの内容はむしろ南アの黒人ミュージシャンの才能を全面に押し出すものだったため、最終的に当時のANC(アフリカ民族会議)はポール・サイモンを支持し、また南アフリカ出身や他の多くのミュージシャンの支持をも得た。こうして「グレイスランド」は、1枚のアルバムで2年連続してグラミー賞を受賞するという栄誉をサイモンにもたらしたと記されている。

 偶然にもWOWOWで、ドキュメンタリー映画「Under African Skies」を見て、このアルバムと出会うこととなったのであるが、嬉しいことに、同記念盤にはボーナストラックとして、このDVDがバンドルされているのである。
 勿論、アルバム自体素晴らしいものではあるが、何度見ても感動を新たにするドキュメンタリーは、自分の心を捉えて離さない。音楽やミュージシャンたちの原点を垣間見ることのできるこの「Under African Skies」は、貴重なドキュメンタリー映像ではなかろうか。

 Graceland 25th Anniversary | The Official Paul Simon Site

 グレイスランド25周年記念盤(初回生産限定盤)(DVD付) [CD+DVD, Limited Edition]


 
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